お酒を販売する私にとってまたまたとっても辛くて悲しい事故というより事件が起きてしまいました。皆さんも御存知の福岡での3人の子供さんの死亡の件です。
酒類は、人間の社会の中で非常に有益な飲み物である一方、他の人を巻き込む害を及ぼす飲み物でもあります。この事は、私たち酒類を扱うものは当然のことながらすべての人が再度認識すべき事ではないかと思います。
現在のアルコール飲料は、コンビニ、スーパーなどで普通の食品と同じように売られ、あまりに身近になりすぎてしまっているように感じます。もう少し敷居が高くても良いのではないか、とさえ感じます。この事がひいては、歯止めになるという事は考えられないでしょうか。
このような事故の増加は、なんとなく酒類の自由販売と平行しているような感じを受けるのです。もちろん高校生などは、飲んでは駄目ですが、たまに羽目を外したくなる経験は皆さんお持ちでしょう。一昔前は、そんな高校生が、酒屋に入ってきてお酒を買う時
に少し躊躇しながら買っていったものです。お店側もそれを承知で「あまり羽目を外すなよ」とか一声かけていたものです。
それが今はほとんどない。それが良いかどうかは判りませんが、このような感じを非常に強く感じます。でも、現在の流通形態になってきたのは、自由化の波の中で現在の日本人が了承してきたからでもあります。便利に買えるから。安く買えるから。ほんとにこれだけでよいのでしょうか。アルコール飲料の特性を考えるとこの感を非常に強く抱きます。
もう一つの懸念は、潜在的なアルコール中毒傾向の方が増加傾向にあることです。この事も上に書いた事が少なからず影響していると思いますが、どう思われますか。
2006年08月28日
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