2007年10月01日

生もとと山廃もと4

今日から10月。衣替えの日でもあり子供達は黒の制服で登校です。今月あたりからワインの試飲会が増えてきます。お店を留守にする日も多くなりますが御了承下さい。

さて「生もとと山廃もと」の4回目です。今日は前に書いた2についての両者について書きます。よく「山廃もと」について「昔ながらの」とか「昔から行われてる」とかの説明文や内容を見かけますが、ちょっと違いがあります。「生もと」については昔ながらのという表現でもありだと思いますが。

まずはじめに酒母の製造工程ですが、酒母用のタンク(もろみの仕込タンクよりだいぶ小さい)に麹と水そして蒸米を入れるのですが、蒸米をどのような状態にして入れるかで「生もと」と「山廃もと」が分かれてくると頭で考えてもらっても良いかと思います。(だいぶ単純ですが)

どういうことかといいますとこの蒸米を櫂(かい)というデッキブラシのような形の棒を使ってすり潰すか、すり潰さないか です。このすり潰す作業を「山卸」というのです。すり潰す作業をするのが「生もと」、しないのが「山廃もと」という事になります。

ここまで書くとなんとなくわかるかも知れませんが「山廃もと」の正式名称は「山卸廃止もと」です。そうなんです「生もと」を造る上での一作業である「山卸」をしなくなったのが「山廃もと」という事になります。基本的に製造原理は同じなんです。

今日はここまで。
posted by masa110 at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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