今日から10月。衣替えの日でもあり子供達は黒の制服で登校です。今月あたりからワインの試飲会が増えてきます。お店を留守にする日も多くなりますが御了承下さい。
さて「生もとと山廃もと」の4回目です。今日は前に書いた2についての両者について書きます。よく「山廃もと」について「昔ながらの」とか「昔から行われてる」とかの説明文や内容を見かけますが、ちょっと違いがあります。「生もと」については昔ながらのという表現でもありだと思いますが。
まずはじめに酒母の製造工程ですが、酒母用のタンク(もろみの仕込タンクよりだいぶ小さい)に麹と水そして蒸米を入れるのですが、蒸米をどのような状態にして入れるかで「生もと」と「山廃もと」が分かれてくると頭で考えてもらっても良いかと思います。(だいぶ単純ですが)
どういうことかといいますとこの蒸米を櫂(かい)というデッキブラシのような形の棒を使ってすり潰すか、すり潰さないか です。このすり潰す作業を「山卸」というのです。すり潰す作業をするのが「生もと」、しないのが「山廃もと」という事になります。
ここまで書くとなんとなくわかるかも知れませんが「山廃もと」の正式名称は「山卸廃止もと」です。そうなんです「生もと」を造る上での一作業である「山卸」をしなくなったのが「山廃もと」という事になります。基本的に製造原理は同じなんです。
今日はここまで。
2007年10月01日
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