パソコンのCDが読み込めない。もう壊れたの今年の2月に新しくしたばかりなのにといろいろ調べていたらこの機種の不具合だった模様。ひとまず安心してサポートにTEL。古いのを引っ張り出してきて付け替えました。やっぱりあるんですねいろいろと。
しばらく書きませんでした「生もとと山廃もと」について書きます。前回は、生もとと山廃もとの原理は同じで「山廃もと」は「山卸廃止もと」の略という事を書きました。それでは生もとで行っている山卸(もとスリ)は何の為に行われていて、なぜそれを廃止しても良くなったのでしょうか。
前にも書きましたが「山廃もと」が考案されたのは、皆さんが想像するよりはるかに近代で1911年に提唱されたのです。この同じ年に現在の酒母造りの主流になる「速醸もと」も考案されました。
これには、精米技術の向上、お米の品質の向上等等が非常に大きな要素になっています。精米歩合が高くない場合、麹の酵素がお米の中心部分に多いでんぷん質の所まで入りにくく、でんぷんが糖化しにくかったのです。
そこで櫂でお米を潰してやることで中心部分のでんぷんひねり出す必要があったのです。いわゆる擬似的に精米歩合を高くしたのです。
昔の人たちの英知にはほんとに感心してしまいます。それでは前回書いたように原理は同じでなので仮に同じ酒蔵で酒母の造り方の違い(生もとと山廃もと)だけで造ったお酒は、同じ味わいなのでしょうか。
だいぶ若い頃ある酒蔵さんに聞いてみましたが、やったことがないのでわからないとのこと。今私の感覚で言えることは、同じになるとは考えられないという事です。なぜならほんのちょっとの違いでもだいぶ違った印象のお酒が出来上がることを考えると自分自身で納得してしまいます。
もちろん「速醸もと」と「生もと」の違いや「速醸もと」と「山廃もと」との違いみたいな大きな違いは出ないでしょうけど。「生もと」や「山廃もと」で造ったお酒は酸の多いしっかりとした重厚感のあるお酒になると思われていらっしゃる方が多いと思います。
事実そのようなお酒も多いのですが、あるお酒を飲んでこの考え方がちょっと変わりました。そのお酒 しっかりとしてるし伸びやかで酸の出方も山廃だなと感じたのですが、でも決して重くなくきれいでなおかつ後口に軽やかさもあったのです。
でも流通しているお酒の中には「山廃もと」なんて嘘でしょう と思われるお酒も多かったりして。
2007年10月13日
この記事へのコメント
きっと私の本当の辛さや苦しさなんか分からないんだ!!誰にも分からない。
Posted by リリ at 2007年10月13日 20:05
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