昨日の続きです。昨日は葡萄そのものの質を上げる事によるコスト増の話をちょっと書きました。手造りが多い生産方法と機械が多い生産ではおのずと生産価格が変わってきます。これは日本酒や他の商品と同じようにワインも全く同じです。
このブログでも何回かワインの品質と価格は非常にマッチしているという事を書きました。但しこれはある程度の金額までという事も申し添えておきます。どういうことかといいますとすべて同じヴィンテージを同じ時期に買う事を条件に1,000円のワインをA、1万円のワインをB、10万円のワインをC、とします。
AとBのワインの価格差は10倍あります。BとCのワインの価格差も10倍あります。AとBの品質の差は確かに10倍位あります。それではBとCの品質の違いは10倍あるかと問われれば無いと言っても良いのではないでしょうか。この傾向は以前よりも近年さらにひどくなっているような感じです。
この価格差の原因は、いわゆるプレミア価格であったり、市場の競争原理すなわち需要と供給の関係からであったりします。これ自体は良いのですが、ワインの特性といいますかこの需要が投機目的になっているきらいがあるから純粋にワインが好きで飲みたいと思っている人にとっては困ったなぁとなってしますのです。
2005年ヴィンテージのボルドーの1級格付けのワインの価格なんかはもうすでにふざけたような価格になっている事からも容易に想像がつきます。さらに拍車をかけるようにワイン生産者の強気な価格付けも近年ひどくなっているようです。為替の関係や材料費の価格高騰分だけの値上げなら納得もしますがそうじゃない部分も多くあるようです。
このワイン生産者の強気の裏にあるのが、いわゆる一握りの有名ワイン評論家のコメントや点数なども多いに関係していると思われます。そういうワインほど価格の上昇が激しいんです。雑誌に出たからとかある評論家が高い点数をつけたからとかといってそれに突き進む人が多いのも理由の一つにあげられてしまうのではないでしょうか。
ちょっと話がそれてしまいました。お客様の質問にあった「5年、10年と寝かせて市場に出るワインは高い?」とありましたがそれはその通りだと思います。寝かせただけの保管料やお金であれば金利の分は高くなるのは当然として、
寝かせる事ができる(寝かせる事でより美味しくなるワインと言い換えても良いですが)ワインほど品質は高く生産価格も高いと考えて頂いても良いです。例えば1,000円のワインは3、4年で飲んでしまったほうが良いけど、1万円のワインは10年後の方がより味わいが出るというようなことになります。
2007年10月26日
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趣酒??味わいのあるお酒を??
Excerpt: http://blogs.dion.ne.jp/masa110/ サイト登録させていただきました。
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Tracked: 2007-10-28 00:21
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