昨日お酒のピークの話を書きました。これは日本酒ばかりでなく醸造酒であるワインにも共通してあります。という事はもちろん醸造酒の仲間であるビールにもあるって事です。
ではなぜビールは出来たてが上手いといわれているのでしょうか。それは今流通しているビールのほとんどがメーカー出荷時に100%の状態で出荷しているからだと思います。
今当店で販売している「新潟麦酒」を飲んでいただければ分かりやすいと思います。このビールは、少し寝かせたいなあと思うビールなんです。今までこのようなビールが流通していなかったので分からなかったのですが、私にとってはそのように思わせる初めてのビールでした。
市場に出たときがピークで後は劣化していくだけ。では発酵食品としては面白みがないですよね。トップシャトーのワインなら出荷するのに20年後というようになってしまいます。
欧米では、このゆったりと時を待つ事があります。この辺が日本との違いなのでしょうか。その事を端的にあらわしているのが、これからよく耳にするであろう「ボージョレ・ヌーヴォー」なのではないでしょうか。
2009年08月17日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック