10月1日は日本酒の日です。皆さんご存知でしたか?暦にも書いてあると思います。多分明日の朝刊には結構広告としていろいろな酒蔵の宣伝とともに「10月1日は日本酒の日」という文字が躍ることだと思います。
さてこの季節になると店頭に並ぶのが「ひやおろし」と書かれた日本酒です。皆さんも目にしたり、聞いたりしたことがあると思います。意外と皆さん勘違いをされている方が多いのもこのお酒です。
当店にお買い求めに来られるお客様の中に「ひやおろしを下さい」といわれる方が今の時期に多くなります。そこでどの種類のひやおろしが良いかを尋ねるとほとんどの方から「ひやおろしとラベルに書いたもの」という答えが返ってきます。
もちろん間違えとかそういうものではないのですが、「ひやおろし」とは、お酒の状態をあらわす言葉で「ひやおろし」という種類のお酒があるわけではありません。
何を言っているのか解らないかもしれませんね。例を挙げて書かせていただきますと実際にはあまりあり得ないことですがある酒蔵で3本のタンクを醸造するとします。
それぞれ、本醸造酒、純米酒、大吟醸酒のお酒を造ったとします。「ひやおろし」というお酒は、この3種類全てのお酒で出すことが可能だということです。
普通どこの酒蔵も「ひやおろし」とラベル等に書かれた製品は1種類だけしか出さないと思います。そこが勘違いされやすい原因の一つなのですが。
したがってある酒蔵では、純米酒のひやおろしだったり、別の酒蔵では本醸造のひやおろしだったりするのです。また、「ひやおろし」とラベルにかかれていなくても状態としては、完全に「ひやおろし」というお酒もあります。
ただいろいろな酒蔵さんの話を聞くと、「ひやおろし」として出すお酒は、いろいろと工夫されているようです。例えば、会津娘を醸造している高橋庄作酒造店では、ひやおろしとしてこの季節に旨みがちょうどあうようなタンクを選んだりしているとのこと。
どうぞ「ひやおろし」というラベルだけでなくさらにもう一つ踏み込んでお酒を選んでいただくとさらに面白いと思います。
明日当店で取り扱う「ひやおろし」のラインナップをご紹介いたします。こちらのページでご紹介しております
2009年09月30日
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