2010年09月27日

あるお酒の変化(10/09/27)

今日あるお客様が味を見て欲しいとあるお酒を持ってこられました。銘柄などはここでは控えさせていただきますが、香りをみた瞬間 やっちまったなあ という言葉が頭をよぎりました。

その方は、その銘柄がとても好きで自分の出身地のお酒なので以前から応援していたのです。先日その酒蔵へ立ち寄った際、新しく発売をしたお酒を買って来られたのだそうです。家に帰って封を切って一口飲んでみて、がっくりと肩を落とされたとのこと。

そのお酒を持ってこられて感想を求められました。お酒自体としてはそんなに出来は悪くないと思いました。カプロン酸系の香りが強いもののその蔵が香気成分を多く出す酵母を使ったらこんな味になるかな と想像できる味わいです。

でも、やっぱり香気成分を多く出す酵母を使ったお酒にありがちな含み香の品の無さはあり、後口もややボケ気味です。そしてやっぱり今までの酒蔵の良さも少なからずけしてしまいます。このお客様は、今までの酒蔵の良さがなくなっていることに大変ショックを受けていました。

これだけ香りがあると盃は進まないだろうなあと思っているとやはりお客様からほとんど飲めなかったとのお言葉が。やっぱりですね。

この造りが初年度なのだと思います。でもほんとに気をつけなくてはいけないのは、香気成分を多く出す酵母を使って3年目以降だと感じています。ある1種類のお酒だけに使っていてもやはり他の種類にも影響を及ぼすのではないでしょうか。

その酵母にあった酒造りが求められると思いますので当然といえば当然ですが、徐々に心に影響していくように感じます。なんかうまくまとまらなくなってしまいました。後でまた書きます。これらはあくまで私個人の感想ですのであしからず。
posted by masa110 at 20:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本酒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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