昨年末このブログでも書きましたが、今年はなかなかに辛い新酒のご紹介になりそうです。いろいろな点でピンポイントが要求されそうです。私に関連することでは、旨みとキレのバランスでのタイミングです。
具体的に書きますと新酒で旨みがのっていない状態の品(悪いわけではありません。本来しっかり造れば造るほど新酒の時は美味しく感じないのが多いです。でも素質はあります。)を熟成させると旨みが出てくるのですが(旨みが出ないのもあるのですけどね)、
今年のお酒は旨みがでてきたとたんにキレがなくなる品が多そうです。その旨みとキレのバランスがちょうど良い期間が短かそうです。その点一つとっても販売に気を使う年だと感じます。もちろん嗜好品ですからその状態の時全ての方が美味しいと感じるなんてことはありえませんが。
これはあくまで私の感想ですし、全てのお酒がそうだと言う事ではありませんので御理解下さい。酒蔵さんなどは火入のタイミングなどに気を使う年かもしれません。
なぜこのようなことを書くかというと私のお願いみたいになってしまうのですが、飲まれたその1本だけでその酒蔵を評価しないでほしいのです。このブログでも再三書いている通り、瓶の中でもお酒は変化しますし、置かれている環境によっては同じお酒も全く違う品になってしまうからです。
日本酒は普通の食品とその辺がちょっと違います。一番似ている?のはワインだと思います。しっかりと造られた良品ほど熟成に時間がかかる点やおかれた環境により味が違う点などとてもよく似ています。当然製造などは違うのですが、同じ醸造酒だからなのだと思います。
2011年01月18日
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