甑(こしき)と放冷機
お米を洗米、浸漬する場所
日本酒の話になると遅くなるのも忘れてしまいますが、歳も考え早めに切り上げて翌朝より蔵へ。
はて、酒造りは終わっているはずなのに湯気が。実はお酒仕込みのお米を蒸しているのではなく、米麹(当店でも大人気です)用のお米を蒸しているとのことでした。そして蔵内へ。
蔵内は、新しい機材の導入など目立つ改良もあれば、細かいところも様々にわたって改良されています。
繁桝の蔵は、入ると右手に釜場があります。甑(こしき)も新しいものに変わっており、蒸気が下からだけでなく、脇からも出るものになっていました。今まで以上に良い状態でお米を蒸すことが出来るようになったそうです。
また、それに付随して放冷機(蒸したお米を冷やす機械)も新しいものになっていました。この放冷機の変更は、酒質にかなり貢献しているとのことです。もちろん今でも自然放冷は行っていますが、当然ながらすべてが自然放冷ではありません。
大事なのは、何のために機械を入れるのか ということですね。品質向上のためであれば大賛成です。
右手の釜場の奥には、洗米や浸漬する場所があります。ここでいかに糠をきれいに落とすか、秒単位の浸漬(お米を蒸すにあたりお米にあった水分含有量を与えること)などが行われます。
続く
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