2018年07月24日

本みりん2種

みりんは、もち米と米麹に焼酎を加えて糖化だけをさせて作られるお酒で、製造の分類的にはリキュールなどと同じ混成酒になります。
みりんは、ほとんどの方が調味料としての位置付けをされていると思いますが、元来飲み物として生まれた品です。みりんが誕生したのは、焼酎がベースになっていることから室町時代末期の戦国時代ごろといわれています。昔は甘いもの自体が貴重で、ましてや甘い状態で日持ちがする物は、かなり重宝がられたのではないかと推測されます。調味料として使われだしたのは、江戸時代後期頃で、うなぎのかば焼きのたれに使われたのが初めてといわれています。

戦後、急速に調味料としてのみだけ広がり、のみものとしてのみりんはすっかり忘れ去られてしまいました。その原因の一つは、早く大量に造られるようになって、みりん本来の味わい深さがなくなってしまったことがあると思います。
今回ご紹介する2種類は、しっかりと熟成させる本来の造り方で造られた品です。それぞれ目的の違いも味に鮮明に出ていて面白いです。

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福来純 三年熟成本みりん
自家製のコメ焼酎をベースにして、90日を経てフネで搾られたみりんを3年間静かに熟成させます。搾ったばかりの時は、透明で甘めの焼酎みたいですが、3年の時とともにこの黄金色ととろみが出てきます。通常流通している本みりんの半分以下の量で充分な旨味とコクと照りが引き出されると思います。料理が腕が上がったと思うぐらいの違いがあります。

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磐城壽 本みりん黄金蜜酒(コガネミツザケ)
磐城壽の酒粕から造った粕取り焼酎をベースにして、飲む用にと造られた本みりんです。飲むことを目的としているため熟成もやや少なめの1年半です。自家製の粕取り焼酎の製造もかなり考えられていて、そのためもあってとても上品な甘さと行き過ぎない甘さがとても心地よい味わいです。もちろん、料理にお使いいただいてもとても良いです。みりんの製造免許は東北では珍しいです。カクテルのベースとしても良いです。大介さんのおすすめでこのお酒にレモン果汁、炭酸を入れると凄くおいしかったです。
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2015年04月15日

今さらながら

昨日のニュースで酒税法改正案が国会に提出というニュースがありました。今更ながらといった感じですがねえ。

資本主義の社会では価格競争原理が働くのは当然と言えば当然の話です。小さなお店が大型店などの影響で経営が思わしくなるなるのは何も酒販店だけではありません。魚屋、肉屋、八百屋、雑貨屋、本屋、食料品店などなど○○屋と呼ばれていたお店はどんどんなくなってきています。それを考えれば酒屋も同じだと思います。

ただ違いがあるとすればそれは扱っている商品の特性が違うということだと思います。商品の特性とはアルコール飲料ということです。アルコール飲料は、人に迷惑をかける恐れがある、健康を害する恐れがある という他の食品には無いかなり特殊な性格を持った飲み物ということができます。

この特殊な飲み物が現状のような売られ方をしていいのか。という疑問があります。売る必然性のない所で売っていたり、特性を考えずに一般の商品と同じように売っていたりということです。この特性を持った商品が価格競争でシェアを奪い合うといったことが良いのかと。

価格がある一定の抑制力を持つのはあり得ると思います。タバコは良い例かもしれません。今回の改正が安売りの規制だけに目を向けられているのは何か違うのではないかと考えます。

上手に付き合えば人と人の仲立ちもするし、食事を楽しくもする、適正な飲酒であればより健康になる などなどとても利点を持った飲み物であることも反面事実です。

長い歴史の中で培われてきたアルコール飲料をより良い状態で皆が楽しむことが出来れば良いなあと思っています。
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2013年11月03日

大七の梅酒(13/11/03)

大七の限定梅酒が入荷しました。

・大七 特別限定品 生もと梅酒 2006 720ml 2,838円(税抜価格)
 純米生もと原酒をベースに3L以上の紀州産南高梅を使用して漬け込んだ品です。
 2006年に醸造したお酒をその年に漬け込み熟成させました。

「熟成によりまろやかで柔らかい味わいがあり、なおかつ非常にすっきりとしていています。梅酒といえば甘さがあり食後酒かなあという印象ですが、これであれば食前や食事中に飲んでいただいても食事の味を壊さないと思います。」

ぜひ一度お召し上がりください。
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2011年01月30日

新潟麦酒 チョコレートエール(11/01/30)

いやーそれにしても未明のアジアカップの日本代表の試合は良かったですね。勝ったので眠さもおもいっきり吹き飛びました。これが負けたりすると今日一日眠む重かったりするのですが厳禁なものです。

明日で1ヶ月が過ぎます。早いですね。来月あたりから春のワインの試飲会がボチボチと入ってきます。また今年もいろいろと良いワインに巡り逢えば良いなあ。と考えています。

ここ何回かバレンタイン関連の商品のご紹介が続きましたが今日もこの話題の商品で行きます。

新潟麦酒で出している チョコレートエール です。昨年はじめて飲んで感激した商品です。カカオの旨みと深みが新潟ビアの深みのある味わいと重なりあって程よいハーモニーを奏でます。

毎日飲んでは飽きてしまう味ですが、この美味さは忘れがたい味です。どうぞこの機会に飲んでみて下さい。期間限定発売の品です。330ml 525円になります。
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2011年01月18日

今年のお酒(11/01/18)

昨年末このブログでも書きましたが、今年はなかなかに辛い新酒のご紹介になりそうです。いろいろな点でピンポイントが要求されそうです。私に関連することでは、旨みとキレのバランスでのタイミングです。

具体的に書きますと新酒で旨みがのっていない状態の品(悪いわけではありません。本来しっかり造れば造るほど新酒の時は美味しく感じないのが多いです。でも素質はあります。)を熟成させると旨みが出てくるのですが(旨みが出ないのもあるのですけどね)、

今年のお酒は旨みがでてきたとたんにキレがなくなる品が多そうです。その旨みとキレのバランスがちょうど良い期間が短かそうです。その点一つとっても販売に気を使う年だと感じます。もちろん嗜好品ですからその状態の時全ての方が美味しいと感じるなんてことはありえませんが。

これはあくまで私の感想ですし、全てのお酒がそうだと言う事ではありませんので御理解下さい。酒蔵さんなどは火入のタイミングなどに気を使う年かもしれません。

なぜこのようなことを書くかというと私のお願いみたいになってしまうのですが、飲まれたその1本だけでその酒蔵を評価しないでほしいのです。このブログでも再三書いている通り、瓶の中でもお酒は変化しますし、置かれている環境によっては同じお酒も全く違う品になってしまうからです。

日本酒は普通の食品とその辺がちょっと違います。一番似ている?のはワインだと思います。しっかりと造られた良品ほど熟成に時間がかかる点やおかれた環境により味が違う点などとてもよく似ています。当然製造などは違うのですが、同じ醸造酒だからなのだと思います。
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2011年01月15日

個々人の感性(11/01/15)

雪が降ってきました。このまま降ったら積もってしまい明日は大混乱になってしまいそうですが、運良く?明日は日曜日なのでそうにはならないと思います。この辺は東北ですがほとんど雪が降らない土地(東京よりも降らないかもです)なのです。

買い込んだCDで消化しきれず聞いていないのが多くたまってしまいました。だったら買わなければ良いのにと言われていますが、これが何とも・・・・・・昨夜は、やっと五嶋みどりのバッハを聞きました。夜中の2時頃という時間帯ともあいまって 消えそうで消えない深遠の世界でした。

アンプの下に薄い金属のボードを引いたらかなり音が良くなりまして今まで聞いたCDを聞きかえすとかなり印象が違って聞こえたりもします。再現される芸術はある意味難しいですね。特に音楽のような無形のものは難しいです。

レコードやCDを嫌う芸術家がいるのも解るような気がします。でも個々人がみな感性が違うのだから仮に生の演奏会でも受けての感覚は違っていると思います。だからいろいろな環境で再現される音をさまざまな感性で聞くこと自体はなんら問題ないことだと思います。

最近何人かのお客様からワインのことを問われました。私がお勧めしているワインは今までのワインと違うというものでした。私が選んでくるワインはしっかりした造りのワインが多いからだと思います。よく言えばへこたれないワイン。悪く言えば熟成に時間がかかりすぎるワイン。とでもいえましょう。

でも造りの良し悪しや素質を目利き?してお客様へお伝えし、よりリーズナブルでより良いものをお勧めすることも私の仕事の重要なことだと思います。だから名前のわからないあるいは有名でないものをお勧めすることが多いかもしれません。

でも私や私の妻が実際に判断してお勧めすることが多くなります。しかしながら食べ物は嗜好品であり、特にお酒は嗜好品の要素が多くなっていますので美味しいかどうかは個々人によって違ってきてしまいます。先に書いた芸術の捉え方とある意味同じかもしれません。

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2010年10月16日

限定酒って美味しそうだけど・・・・・(10/10/16)

朝から喉がちょっと痛い。どうも子供から風邪を頂いてしまったらしい。くしゃみと鼻水も出るのでたぶん・・・。

今日は、以前からお客様のお問い合わせが多いことの一つ「限定酒って書いてあるお酒は美味しいの?」について書きたいと思います。

当店へご来店頂いたお客様はご存知だと思いますが、当店の日本酒のラベルには赤字で限定酒と書いてある品があります。数えてみると結構な数になるのですが、そこでお客様からは「限定酒って美味しそうに感じるんだけど」という問いかけがあります。

その限定酒ですが、当店で限定酒と書いてあるお酒にはいろいろな限定の種類がありますのでここで整理したいと思います。

・ある季節になるとある期間酒蔵から発売されるお酒。
例)真澄 吟醸あらばしり(12月から4月頃まで)

・ある季節に一回だけ酒蔵から出荷されるお酒。これは結構多いです。
例)磐城壽 純米原酒赤ラベル(10月1日発売)

・一般には流通しないお酒。
例)繁桝生酒シリーズ

などがあります。他のお店や酒蔵でも同じだと思いますが、限定酒はある時期の季節ものとして出回るものが多いです。だから季節を感じていただくには、これらの限定酒が面白いと思います。

また限定酒は、希少性が高いというイメージが強く感じられます。このブログでも何回か書かせていただいていますが、希少だから品質が高いとは限らない、そして美味しく感じるかどうかは各個人次第です。

したがって限定酒だから美味しく感じるかどうかは各個人次第ですが、季節限定酒という性格のお酒であればその季節を堪能するのには最高といえます。

今回は日本酒を例に挙げて書きましたが、他の酒類にも当てはまります。例えばワインのボージョレ・ヌーヴォーなどは季節限定酒の最たるものと言えると思います。

でボージョレ・ヌーヴォーですが一昨年、昨年とワインの種類を1種類に絞ってご紹介いたしましたが、多くのお客様からちょっとつまらないとのご指摘を頂きましたので、今年は5から7種類くらいのラインナップを考えております。解禁日から3日間は試飲会もしたいと思っておりますので、こちらはお楽しみに。
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2010年08月11日

アルコールの流行(10/08/11)

最近のアルコールの流行はハイボールだという。ご存知のようにウイスキーを炭酸(ソーダ)で割ったものだ。何から仕掛けられたのかはわからないが、サントリーのCMから火がついたのか、いろいろな相乗効果で火がついたのか それにしてもすごいですね。

サントリーの角瓶は、出荷規制がかかっているそうです。別に角瓶でなくてもよいのだがこの品だけ品薄とのこと。ハイボールなんてもうどの位前に一時流行ったのだろうか。その時は多分トリスやホワイトあたりだったのではないか。もう記憶が定かではない位前のことになる。

あまりにも早い流行に流されてしまって物が育たない。多分このような状態だと人も育ちにくいのではないだろうか。と危惧してしまう。それだけの時間がなくなってきているのだ。結果が重要視されるスポーツだってその前までは時間が必要だと思う。

ピークが早く来るものだからそれも長く続かなくなる。ちょっと前までは10年一昔なんて言葉をよく使っていたが、感覚的に言えば、現在は3年一昔位になるのではないでしょうか。

もう少しのんびりでもよいのではないかと思うこの頃です。そういえば道路を走る車の巡航速度もかなり速いですね。それにも比例しているのかも?
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2010年07月04日

すすんでいるんだなあ(10/07/04)

先日問屋さんから頂いた見本品を飲ませていただいた。いわゆる第3のビールといわれているリキュールなのだが、今回の品は冷しをやや強くすれば飲ませてしまう香りと味を持っていてビックリしました。上手に造ってますね。

今まで試したものは、ほぼ全て後口に残る味が気持ち悪かったが、今回のはそれもあまり感じなく飲ませてしまうんですね。もちろんビールとしてみた場合、?マークは付くんだけども価格を考えれば納得してしまうかもです。いろいろな研究はすさまじい勢いでされているんだなあと実感させられました。

あるメーカーが、ビールの復権に向けてマイナス2℃で飲ませる提案をしているのだとか。ビールをこんなに低い温度で飲ませてほんとにビールの復権につながるのでしょうか。

まあもともとビールとしての味の少ないものなのでこれでも良いのかもしれませんが。この温度帯までいってしまうとビールじゃなくてもねえっと思ってしまうのは私だけ?

ただメーカーとしても手をこまねいているだけではダメなので、あらゆることを提案するのでしょう。また自分の首を絞めるようなことにならなければ良いのですが。時代の流れなのでしょうが、あまりにも流れが速すぎて視点をどこに置いていいかわからない時代なのかもしれません。
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2010年07月03日

酒質とは1(10/07/03)

もうすでに半年が過ぎました。ほんとに早く感じます。気づいたら年末なんてことになりかねません。ちょっと気が早すぎますね。

好評を頂いている繁桝の生々シリーズの1.8Lがほとんど売り切れておいリます。大変申し訳ございません。週明けの7月7日には入荷予定です。もうしばらくお待ち下さい。

それにしても酒質の良し悪しは、いろいろな面で大きく影響しますね。飲んだ後にまた手が出るか、飲み終わった後の酔い心地は、などなど品質が与える影響は非常に大きいです。どうぞ皆様も銘柄に囚われることなくお酒をお選び下さい。

リーズナブルでより好みに合ったお酒やワインを飲むことが出来ると思います。老婆心でした。続きはまた後で書きたいと思います。
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2010年05月21日

扇動された商品(10/05/21)

それにしても今年の天気は???。今日は一気に夏です。体調も崩してしまいますよね。皆様はいかがですか。

それにしても昨今はいわゆる扇動に成功した商品ばかりが売れています。中身の質で動くなら良いのですが、実態はそうではありません。試飲してもそれを強く感じます。

こんな売れ方をしたらそして売られ方をしたら流通業事態がおかしくなってしまうと感じます。もうすでになっていたりして。銘柄指向にそれを強く感じます。銘柄とは関係ありませんが、こんなことがあります。

例えばお客様に純米酒が良いかアルコール添加酒が良いかを尋ねると、多くの方が純米酒が良いとお答えになられます。そして目隠しで試飲していただくと結果はそうではありません。

半々になったり、あるいはアルコール添加酒のほうが良いという方が多かったりします。もちろん試飲していただくお酒は、同じ酒蔵、同じお米、同じ精米歩合、同じ酵母、火入の有無も同じ、同じアルコール度数でアルコール添加をしてあるか無いかの違いでの比較のお話です。

搾った時期は全く同じというわけにはいきませんが、2週間以内の違いのお酒です。自分が思っている先入観やイメージとは違いが出るという結果になります。私は、実際に自分の舌が感じた結果が正しいのだと思います。

だからいろいろな情報や先入観などに囚われずいろいろと飲んでみて下さい。だって全ての人が美味しいと感じられることなんてありえないことですから。
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2010年04月10日

繁桝 大吟醸酒粕焼酎(10/04/10)

やっとこの辺でも桜の蕾が膨らみ、一部では咲きはじめました。それにしても例年よりもだいぶ遅い開花です。まあこの寒さでは仕方ないですね。なーんて言っているうちに多分暑い暑いと書き出すのでしょうね。

本日は午前中にお客様に頼まれた樽酒を結婚式場に届けました。お取引のない結婚式場へ持っていったのにもかかわらずいやな顔せずにお手伝い頂きとても助かりました。恥ずかしながら初めて知った所でいわき市の中央台にある「ララシャンス」という式場です。

と話は変わりますがこのブログでも以前危険な酒としてご紹介し、あっという間に売れてしまった繁桝 大吟醸酒粕焼酎の普通版が入荷いたしました。以前ご紹介した福岡国税局で金賞を受賞した品とは違いますが、ほぼ同じと思っていただいても良いです。価格は720ml 1,200円です。

香りは、当店で販売している繁桝の吟醸粕そのもの。味わいは焼酎ですから・・・・とっても危険です。発売は限定ですのでご興味のある方は、お早めにゲットして下さい。

また、少しの間品切れさせてしまった繁桝 純米梅酒も同時に入荷いたしました。こちらもとっても評判の良い品です。720ml 1,470円になります。よろしくお願い致します。
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2010年04月05日

良いものは長持ち?する(10/04/05)

昨日お客様から鮟鱇を頂きました。丁寧に調理してあったので全く臭みもなく酢味噌も美味しく久しぶりに堪能いたしました。一夜明けた本日は、雨降りのため寝心地よく息子ともども寝坊してしまった。春休みだから良いものを学校だったら・・・。

先月末からいろいろと日本酒、ワインが入荷しており、わけがわからなくなっています。明日からはワインのご紹介に代わって日本酒の紹介かな。
これまでこのブログでも度々触れてきましたが、良いもの(品質の高い品)ほど長持ちするなあと改めて感じています。

それは、昨日「大七 生酛純米」1.8L 2,580円を飲んで改めて感じました。このお酒当店の貯蔵庫(通年通して5℃前後)で7年間過ごした品です。ラベルの日付は2003年8月。程よい熟成感で冷やでもお燗でも全く問題なし。

お燗で飲むと膨らみが出てさらに良い感じです。こんなこと書くと生もとだからでしょといわれる方がいらっしゃいそうですが、そうではありません。基本は造りの問題です。生酛だろうが山廃酛だろうが速醸酛だろうが造りがしっかりしていれば良い状態で長い期間推移します。

もちろん酒母の造り方が違えば味わいの出方や熟成した後の味わいの出方が違ってくることはあります。

これは日本酒だけではなくワインも同じことが言えます。良いものほど良い熟成をすると思います。

さらに言えば他の品もそのようなことが言えるのではないでしょうか。バック、衣類、車、電化製品などなども全てとは言いませんが同じようにいえるかなあと思います。
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2010年03月08日

開栓後の保管?(10/03/08)

先日ある新聞を読んでいたらワインの飲み残しの保管方法なるものが次のように書いてあった。「飲み残した場合は小瓶に口切いっぱいに移して保管すると良い」と

一般的によく言われていたり、本などに書いてあることですよね。ほんとにこの方法が良いのでしょうか。これからは私の体験的な部分が多いので個人的な意見として読んでください。

確かにこの方法だと移し変えた後の保管時にはワインの液面が空気にさらされて酸化が促進されることは少なくなると思います。しかし、ここで問題なのが移し変える時に移すワインが全て空気にさらされることです。

この時の酸化は馬鹿にならないんじゃないかと思います。いろいろ試してみてもやっぱり移し変えないほうが結果が良かった例が多かったりします。もちろん条件や移し変えた後の保管時間や保管温度などいろいろ絡み合ってくるので一概にダメとか良いとかは言えないと思います。

このブログでも何度も書いていますが、酸化は悪いことではありません。酸化と書くと非常にイメージが悪いですが、酸化と熟成は密接に関係していますから。これは日本酒にもいえることです。

私が面倒くさいけどこの方法ならお金もかからないし、まあまあ良い方法かなと思うのは、まずストローと薄いポリ袋(スーパーなどのかごから袋へ入れる場所に良くあるナイロンの袋)を用意します。

薄いポリ袋を入り口を上にして瓶に押し込み、そこへストローを差し込んで息を吹きかけ袋を膨らませて瓶の中の空気を少なくしてから栓をする方法です。

面倒くさいですが面白い方法なので開栓した時の風味を維持したい時はぜひ一度試してみてください。でも1升瓶はちょっと辛いかもです。このブログでも何回も書いていますが、開栓した時が飲み手にとって100%の状態では無いという事だけは頭に入れて置いてください。

特に若いワインや日本酒はそう言えると思います。
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2010年03月07日

危険な?酒(10/03/07)

今日はまた寒いです。夜に雪にならないといいけど。とりあえず今は小雨です(PM7時)。

前回繁桝の生シリーズをご案内いたしましたが入荷済みの品で一つ書き忘れていました。
「繁桝 箱入り娘生々」です。毎年この時期にだけ限定で販売する生酒です。火入のお酒は通年で発売しています。720ml 3,570円になります。こちらもよろしくお願い致します。

繁桝続きでもう一つ二つほど書きたいと思います。最近当店で「危険な酒?」として君臨しているお酒が二つあります。一つは、「繁桝 大吟醸酒粕焼酎」です。

この焼酎は、以前このブログでもチラッとだけご紹介しましたが、平成21年福岡国税局酒類鑑評会の本格焼酎の部で金賞を受賞した品です。この焼酎当店に入荷する吟醸粕の香りをそのまま液体にしたような感じの粕取焼酎です。

お客様の感想は・・・・うーん危険だ。そうなんです知らず知らずのうちにスイースイーと入っていってしまうお酒です。気付いたら720ml1本が空に なんてことになりそうなお酒なんです。

でもこのお酒はもう完売していてご紹介できませんが、近いうちにまた近い商品が繁桝から入荷予定です。もしご興味がございましたらよろしくお願い致します。

そしてもう一つも繁桝のお酒。こちらは生粋の日本酒です。名前は「繁桝 ひとはだ」そう名前のように繁桝が今年初めてお燗用に発売をしたお酒です。このお酒の中身がまたすごいんです。ここでは明らかに書けませんが、精米歩合50%のお酒を使用しています。

それで価格は、1.8L 2,500円。でもスペックが良くて価格が安いお酒でどうしようもないお酒が巷には数多く出回っているので、疑念も抱く所ですが、このお酒は、CPは最高です。

古酒をブレンドしていると思われるため、常温や冷たい温度で飲むと若干熟成香が気になる方がいらっしゃるかもしれませんが、お燗をすると見事に気にならなくなります。

古酒と書くとその時点で敬遠される方も多いと思いますが、繁桝ならではというかさすが繁桝というかまだ若々しさも保っています。この辺が品質の高さを物語っている部分もあるし、酒蔵のブレンド力の高さをも物語っています。

まあこのお酒も飲まれた方は、特にお燗をするとスイースイーとあっという間に減っていくとのこと。

「危険な酒」という書き方は、あまり適切ではないかもしれませんが、酒質に対する尊敬の念をもこめてこのような表現をしました。

繁桝ついでにもう一つ。今年繁桝の商品の中で当店でヒットを飛ばしているのが「繁桝 純米梅酒」です。繁桝のクラシック純米として製品化しているお酒の原酒を使用し仕込んだ梅酒です。

焼酎で仕込んだ梅酒よりもスーッと体になじむ感覚があります。こちらもぜひお試し下さい。720ml 1,470円です。
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2010年02月13日

バレンタインデーの商品(10/02/13)

明日はバレンタインデーですね。若い頃からこの行事にはトンと縁が無かった私はいまいちピンときません。でも世の中は確実にこの日がやってくるのでピンと来ないようにしていたといった方が良いかも。

当店で今年よく動いているバレンタイン商品は、「新潟麦酒のチョコレートエール」です。価格も若干高めなので少なめに仕入れたらすぐに売り切れてしまい、追加で取りました。でもそれも後2本を残すのみになってしまいました。

サッポロビールからもロイズと共同開発した品が出ていてこれを飲んだ時は、良く出来ているなあと感心しましたが、新潟麦酒のチョコレートエールは飲み物として一線を画していました。

カカオの旨みに感動です。カカオが沈殿していますから瓶を振らない状態で飲んで行き、コクの変わる様を楽しむのも良し、最初から瓶を振って沈殿したカカオを均一にして楽しむのも良しです。価格は、330ml 630円です。

もう一つ今年評判が良かった(過去形なのは売切れてしまったため)品は、末廣酒造のちょっとお茶目な品。会津塗りのお猪口1つといろいろな種類の100ml入りのお酒5本がセットになった品です。

これはチョコレートの“チョコ”とお猪口の“ちょこ”を引っ掛けた商品です。価格も1,500円とちょうど良いプライスになっています。自分用に買っていかれた方もいらっしゃいました。とても分かる気がします。

もうすでに売れ切れ、もしくはほとんど無いような商品のご紹介みたいになってしまいました。ごめんなさい。来年もあればはもうちょっと多めに入れます。よろしくお願いします。

また本日は、バレンタインに日本酒、ワインをお選びの方も多くいらっしゃいました。リボン縛りが苦手な私は、四苦八苦。明日も頑張ります。


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2009年10月31日

ある飲食店で・・・(09/10/31)

先日ある飲食店でのこと。ある日本酒を頼むとまず香りがおかしい。そこで別な日本酒を頼むとこれも同じように香りがおかしい。ここまで書いて皆さんは何が原因だと思われますか?

お酒がダメになっている?イエイエ実は器が原因なのです。最初のお酒のときにこれはと思ったのですが、念のため別なお酒も頼んでみましたがやはりという感じでした。

容器を洗っていない?イイエそんなことはありません。原因は焼酎なんです。焼酎の香りをつかさどっているのがフーゼル油。名前の通り油分なのです。特に芋焼酎は多いのですが他の焼酎にも含まれています。

油分であるため焼酎を入れたグラスや酒器類は食器洗浄器やちょっと洗った位では香りが落ちないのです。素焼きの入れ物はさらにひどいとおもいます。

このような容器に日本酒を入れたらその日本酒が台無しになってしまいます。だからどちらも楽しまれる方は容器は別々のほうが良いと思います。もし同じ容器を使われる場合は、中性洗剤をつけてもうほんとにゴシゴシと何度も洗わないとダメです。

このフーゼル油の香り成分は、精米歩合の良くない(あまり磨いていない)日本酒にも出る時があります。もうだいぶ前になりますがある日本酒を味見した時にこの香りがしました。そのお酒の精米歩合は80%でした。このような日本酒は????ですね。
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2009年10月30日

ここ数日は(09/10/30)

一昨日の28日は、いわき酒楽会主催の秋のイベントで会場に行ってました。大盛況で100名の予定でしたがチケットの関係で120名ほどになりました。この場をお借りいたしまして御礼申し上げます。ありがとうございました。楽しんでいただけたでしょうか。とそう願います。

昨日は東京へワインの試飲会へ行ってきました。用事があって午前中は出られなかったので東京の会場へ着いたのが午後3時を回っていました。試飲会が5時まででしたので実質1時間半位しかなく大急ぎで味を見てきました。

いままでの試飲会で一番忙しかったです。コメントもあまり書けなかったですが、なかなか良いものもありましたので、仕入れるつもりです。入荷しましたらご紹介いたします。

帰りはいつものようにクタクタで、さらにいつもより一昨日の疲れも重なりどちらかというとグタグタという感じでした。帰りのバスもウトウトとしていたのですがバスが古いためかガタガタと揺れがひどくて散々でした。

28日のことは後ほどまたいろいろと書きます。
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2009年10月25日

繁桝の純米梅酒入荷分完売(09/10/25)

今日は一番下の子供と家内は、子供会の行事でディズニーランドへ行っています。帰りは夜中それも午前様でしょう。昨日までもう楽しみで行きましたので今日はどうだったでしょうか。

繁桝の純米梅酒は初回入荷分は完売いたしました。月明けに再度入荷いたします。もしご入用の方はお早めにゲットして下さい。とっても評判いいです。日本酒ベースですので保管はちょっとした気配りが必要になってきます。

720ml 1,470円(税込)です。
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2009年10月23日

酒税が変わるかも?

民主党政権になって酒税が変わるかもしれないというような話が出ています。先日も新聞にこの話題が出ていました。変わるということはいろいろと面倒なことが多くなるのですが、良いこともあると思います。

私ども小売店にとって面倒なことの一つは値付の変更が上げられます。これは現時点の内税表示方式の消費税の変更でも同じことなのですが、全ての商品の値札を書き換えたり、レジの値段を変えたりと非常に多くの労力を強いられます。

前回消費税が3%から5%に変更になったときは、全ての商品の変更に約3ヶ月以上かかってしまいました。ご来店いただいたお客様ならご存知かだと思いますが、ラベルを張り替えるのが大変なのです。

外税方式ならこんな労力もかからずにレジの%設定を変えるだけでよいのです。なぜ内税方式にしたのか????

もし全ての酒類の酒税が変わる時も同じようなことをしなくてはならないかと思うとゾッとします。さらに消費税が変わるとまたなおさなくてはならない。税金の徴収係?

とすみません。愚痴ばかりになってしまいました。戻って酒税の変更もビールの酒税が不当に高いと思うのでこれを是正したりするのは良いと思います。これはあくまで酒類の製造や諸要因を考えての私の考えです。あしからず。
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